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港街にある、翠色の屋根の倉庫診療所
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十六夜の日
月が空の島を明るく照らす時、
空に浮かぶ島は月の様に光を帯びて
地上からは月が2つ浮かぶ姿が見えるだろう


嵐の夜
空の島に昇ると、地上からは見えなかった月がくっきりと大きくみえた。
メイスと一緒に空の島に昇って、薬草探しをした。
伝承の話をしていると、辺りの草花が月の光の粒のように
淡く光って、辺りを照らした。
気温がぐっと低くなって、メイスとくっついて互いを温めあった。

この花を持ち帰るために、メイスが手を尽くしてくれるが
とても繊細な花で強い力を与えると崩れて壊れてしまった。
花に触れるとすっごく冷たい。
手を傷つけるわけにはいかないと、メイスが代わりに花にふれてくれたりした。

色んな手をつくしてみたけれど、時間がきてしまって
花から光はきえてしまって、残ったのはメイスと私。
もう帰らなきゃいけないので、契約をどうするかの話。

別れたくないよーーー><と叫べばどうにかなるものでもない
メイスは傭兵の道を極めると昔いっていた
仕事がないのに、自分の我侭で近くに居てもらえないよね。
それに私もだいぶ、…いや、かなりメイスに情がある
だったらば、ここで別れるのが一番良いなとおもった。

一緒にたべたマンゴー
首をかしげたときに、さらっとなびく綺麗な髪
笑った顔
明るくなりたいなといったときの顔とか

そして彼女はまちがいなくプロフェッショナルな傭兵。
彼女をやとって本当によかった。

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