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港街にある、翠色の屋根の倉庫診療所
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このところ色んな事が過ぎ去っていく

脅迫という名の掲示をしてから、そうまだ数日たっていない。
ヘンリエッタが家にきてくれた。
バングと一緒に酒を飲む。

ウメノキに両腕と両足を撃たれた怪我の痛みが急に来て、
ヒバリに治療をしてもらったが、後から痛みは来るものだなと感じた。
医者のくせにこんな事を思うとはな。とちょっと自分で笑ってしまった。

エルムとアルトリーチェとの戦いを見たとき、…
私がみても全部わかりやしないが、あの二人をもっと見ていたいと思ったのだ。
アルトリーチェはレオンとともにいくのだろうか。
マーガレットさんからの手紙の様子からして、きっと行くのだろう。

試合が終わった後、レイヴとサムサラ、ヴェンツェルと少し話す。
みんな孤島に行くのを止めて欲しい気持ちがあるみたい。
ヴェンツェルは、その中でもいってらっしゃいと見送るつもりでもいるみたい

サムサラとレイヴは私が行くのを止めてくれた。
「行かないよ」という言葉を何度も伝えたが、迷いがあるせいだ
きっとどこかでまだ心配されているのかもしれない。

私があの掲示をしたのは、もう医者としての信用をなくすことになってもいいから
一度考えてほしかっただけ。
だけど、ほとんど脅迫だし、命の重みをそのときだけも「脅迫材料」にしたのは
きっとしてはいけないことだと思う。
わかってくれる人がいたとしても、自分的には非常に重い事をした。
したことに後悔とかはではないのだけれど。

結果止めることはできやしなかった。
医療道具、治療道具をマーガレットに送る。きっともう届いているはずだ。

リエッタが私が海にいきたいんだろと、何かしたいと思う気持ちを汲んで用意してくれたの
すごくびっくりしたんだよね。もう全部用意とかしてくれてるの。
もう、本当にびっくりした。それだけで、なんかもう自分は満たされる気分。

満たされた後にきづいたのは、色んな事。
遠くをみるのではなく、まずは。

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